#学年ゼミ 20141212
文献
Do! ソシオロジー 改訂版 -- 現代日本を社会学で診る (有斐閣アルマ)
- 作者: 友枝敏雄,山田真茂留
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ポストケイジアン福祉国家
・ワークフェア
・ベーシックインカム
参考資料として先生が配ってくれたベーシックインカムの記事から議論が始まった。
ベーシック・インカムのメリット
・社会保障の単純化(煩瑣な事務処理の簡略化、中抜き無し)
透明/公平/低コスト化
・多様な生き方を促し社会が面白くなりそう
芸術家、ボランティア、会社員が大学に入り直す
実現可能性
・社会保障の仕組みで食べている官僚が多いから難しい
年金の積立金で作られた無駄な施設への天下り
・医療制度は残し年金と福祉(公務員の人件費を含む)を財源とすれば、
シュミレーション上は国民一人につき5万円は配ることが可能
懸念
・他の国から孤立しそう 移民問題
・経済が確実に縮小するはずで財源は確保できるのか
人口減少社会だしどうにかなる気もする…
・ある意味究極の自己責任
人として豊かな生活
現在の経済中心の社会では労働から逃れられない
つまり働くことに生きがいを見出すほかない。
月5万もらえるだけで、働くこと以外の多様な選択肢がひらける。
おもしろい社会になりそう。
他己的な動きが起きる可能性
ボランティア型福祉
一部地域通貨などで実践されている
参考:福祉における地域通貨の将来
現状の生き方の相対化
いまのシステムから離れたモデルを考えることで、 現状の生き方の相対化が可能になる
・日本の就活システムの息苦しさ
・台湾では兵役があるから逆に就活があったほうが良い
大学卒業しても仕事が無い
・ヨーロッパは就活概念が無い
・ドイツは大学はエリート、代わりにマイスター制度の充実
逆にアカデミック人材の不足が起きている
参考リンク 日本とは全く違う!ドイツの教育制度とキャリア観
関連おもしろそう記事 手工業分野におけるドイツ日本人職人養成プログラム2015
大学で勉強することの幸せ
社会人になると
根本的に考えること/じっくり本読むこと/落ち着いて考えること
ができなくなる
実際には、学生なうな人たちは実感しにくい
社会人を経て学生をしているひとのほうが
学ぶことの幸せや学ぶことの目的意識がはっきりしている
大学・大学院含め4つの大学に通った映像文化論の先生が 初回の授業で「この教室に座って勉強できることがどれだけ幸せか!」と言っていたことを思い出した笑
個人的に気になったキーワード
- 福祉国家においてはリスクに対応するためのメカニズムとしてコミュニティ(地域社会)があった
過剰な給付は家族やコミュニティを解体する
→本当かな??イギリスのアンダークラス形成
この記事おもしろかった イギリスのアンダークラスとは何か、その形成過程について- 新自由主義におけるトリクルダウン理論を否定した ピケティの21世紀の資本論について
- 「無業社会 働くことができない若者たちの未来」の著者・西田亮介氏
そもそも僕たちはどのような福祉を求めているのか、という議論がないのは、これから大きな構造転換を迎えるはずの日本社会、そしてその福祉の戦略上致命的です
「今そこにある 無業社会」ニッポンのジレンマインタビュー